猫の糖尿病

肥満は色々な病気に繋がりますが、特に猫では糖尿病のリスクが高まります。

猫では、人のⅡ型糖尿病と似た、肥満や運動不足からなどの生活習慣から糖尿病になる割合が高いです。  

予防接種などで来院され、太っている猫ちゃんの飼い主さんにはよく「糖尿病になりますよ!」と忠告させて頂いています。

こいつまた言ってるなと思われているかも知れませんが、肥満の猫ちゃんに糖尿病が発生する率が本当に高いからです!

もちろん肥満とは関係なく、遺伝や免疫疾患やウィルスなどが関与するとされているⅠ型糖尿病になるケースもあります。

糖尿病は放っておくと命に関わる病気です。

糖尿病と診断され、インスリン注射が必要な場合は生涯に渡ることがほとんどです。

早期発見では食事管理で改善する場合もありますので、肥満を放置ぜずに真剣に向き合ってほしいと思います。

糖尿病の主な症状としては以下のようなものがあります。

・水を飲む量が増える
・おしっこが増える
・毛づやが悪くなる
・食欲旺盛だが痩せてくる など

※糖尿病性ケトアシドーシス
糖尿病を発症しているときに起こる緊急を要する病態で、食欲低下、元気消失、脱水などの症状がみられます。細胞がエネルギーを得るために糖の代わりに脂肪を分解しますが、その際に作られるケトン体が増えすぎることが原因となります。早急に適切な治療を行わないと死にいたることもあります。

おうちの子に上記のような症状がある場合はご来院くださいm(_ _)m

また定期的な健康診断を利用することで早期発見につながりますので、お気軽にご相談下さい。

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