天候が不安定で蒸し暑い日々が続いますね(^_^;)
お散歩コースは雑草が生い茂っていますが、ワンコたちは喜んで草むらに入って行きますよね。
昨今は住宅地やアスファルトが増え、滅多に見かけなくなりましたが、この時期はヘビに噛まれて顔を腫らして来る子がいます。
その腫れ方たるや相当なもので痛々しい限りです(TOT)
蛇が活発に活動し始める夏から秋にかけて蛇の咬傷は多くなります。
犬が蛇の咬傷により死亡することは非常にまれですが、中には死亡する例もあります。
お散歩のときは是非注意していただきたいです❗️
犬は初めて見るものに対して、顔を近づけて臭いを嗅いで確認することが多いので、鼻先(頭部や顔面)を茂みの中に突っ込んだときに噛まれることが多いです。
気づかずに踏んづけてしまい前足を噛まれることでの受傷がそれに続きます。
なるべく草むらに行かせないようにしたり、お散歩中は周りに危険がないか注意しながら行きましょう。
またキャンプなどに一緒に連れて行く際も注意が必要ですね。
日本で問題となる主な蛇ですが、本州にいる毒蛇には、マムシ、ヤマカガシが挙げられます
草むらの中などでは姿をはっきりと見ることは少ないかもしれませんが、一応参考までにヘビの特徴を調べてみました。苦手な方はご容赦下さいm(_ _)m

一方で毒を持たないものではアオダイショウやシマヘビが挙げられます。

基本的にはマムシやヤマカガシもこちらが近づかない限り向こうから襲いかかってくることはないそうで、蛇を見かけたらすぐにその場を立ち去るようにしましょう。
犬が蛇の咬傷により死亡することは非常にまれで、噛まれたところの局所の腫れや炎症で済むことが多いですが、重症例では組織の壊死や、ヘビ毒によってショック症状や血液凝固障害、呼吸不全や腎不全を呈し、命に関わる場合もあります。
動物病院では基本的には蛇毒を中和するための抗毒素が無く、処置としては蛇の口の中に住んでる細菌に対する抗生物質の投与や噛まれた痛みに対する痛み止め、炎症を抑える抗ヒスタミン薬や抗炎症薬の投与、必要に応じての輸液がほとんどです。
蛇による咬傷事故は適切に対応すれば軽い症状で済むことがほとんどです。しかし対応が遅れると重篤化する可能性があります。
もし蛇による咬傷が疑われましたら早めの受診をお願いします!自己判断による応急処置は危険な場合もありますので、動物をなるべく興奮させないようにして、できるだけ早くご来院下さい。