今年も、マダニが媒介して人や動物に感染する重症熱性血小板減少症候群(SFTS)に関するショッキングな記事がありました。
記事は、三重県内で動物病院を開業している獣医師さんが、検査でSFTSと確認されたネコの入院治療にあたった後、呼吸困難などSFTSの症状がみられ、病院に搬送、数日後に亡くなったというもので、マダニにかまれた形跡はなかったそうです。この治療にあたった獣医師さんもSFTSに感染していた疑いがあるということでした。
SFTS=「重症熱性血小板減少症候群」は主に原因となるウイルスを持ったマダニにかまれることで感染するほか、SFTSウイルスに感染した犬や猫に咬まれたり、血液・唾液・尿・便などの体液および排泄物に直接触れることでも感染 する可能性があります。6日から2週間の潜伏期間のあと、発熱やせき、それに嘔吐や下痢などの症状が現れ、重症化すると血液中の血小板が減少して出血が止まらなくなったり、腎臓の機能が低下したりして死亡することがあるとされています。ヒトでの致死率は最大3割、ネコでは6割が死亡するとされています。
この恐ろしい感染症の被害に合わないために、まずはマダ二に噛まれないようにすること、お家のわんちゃん、ねこちゃんのマダニ予防のお薬をしっかりやっていくこと。ねこちゃんは室内飼育をしてあげること。
そして、お外の猫ちゃんなどを保護したり、触ったりするときも注意が必要だと認識しておくこと。
今回の記事で、あらためて、マダニによる感染症の怖さと、予防の大切さを再確認しました。
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