
尿検査では、尿の濃さ、pH、糖、蛋白、血液反応、結晶、細胞、細菌などを確認します。検査目的によって必要な採り方が違うため、まず当院から「自宅採尿でよいか」「必要量」「持参時間」を確認してください。
すぐ受診が必要:何度も排尿姿勢をとるのに出ない、数滴しか出ない、強く痛がる、嘔吐、ぐったり、特に雄猫の排尿困難は緊急です。採尿を待たずにご連絡ください。
共通の準備
- 当院でお渡しした容器、または洗浄・乾燥した清潔な密閉容器
- 使い捨て手袋、採尿用の受け皿やスポイト
- 採れた日時を書いたメモ
当院でお渡ししている「ウロ・キャッチャー」の使い方

ウロ・キャッチャーは、尿を吸収しやすい特殊なスポンジを使った犬・猫用の採尿器です。排尿が始まってから、動物を驚かせないよう後ろから静かに差し入れます。

- 袋から取り出して準備:スポンジ部分には触れず、持ち手を持ちます。
- 尿を吸収:排尿中または排尿直後に、スポンジ部分を尿へ約10秒つけます。犬では尿の流れへ差し入れ、猫では排尿中に後ろから静かに差し入れます。
- 汚れを避ける:スポンジを被毛、便、猫砂、ペットシーツ、地面などに触れさせないようにします。
- 袋へ戻す:採尿後はウロ・キャッチャーを付属の袋へ戻します。袋の両端を持って収納し、袋の端を2回巻いて粘着部分へ貼り付けます。
- できるだけ早く持参:採尿した時刻をメモし、なるべく早く当院へお持ちください。すぐに持参できない場合は、当院の指示に従って冷暗所で保管してください。
猫でのコツ:排尿前から追いかけたり見つめ続けたりすると、トイレを我慢することがあります。排尿が始まるまで少し離れて待ち、始まってから静かに差し入れてください。うまく採れなかったときは無理に繰り返さず、当院へご相談ください。
犬の採尿
- できれば朝など、ある程度尿がたまっている時間に散歩へ出ます。
- 排尿が始まったら、最初の尿を少し流してから、清潔な浅い容器を尿の流れへ差し入れます。
- 地面、草、手に触れないよう容器へ移し、すぐ蓋をします。
雌犬では、洗浄して乾かした浅いトレーや使い捨てのおたまが役立つことがあります。驚かせて排尿を止めないよう、事前に道具へ慣らしましょう。
猫の採尿
- トイレを洗ってよく乾かし、吸水しない採尿用砂や清潔なビーズを使用します。
- 排尿後、尿が便で汚れていないことを確認します。
- 清潔なスポイトやシリンジで吸い、容器へ入れます。
いつもの猫砂やペットシーツに吸収された尿は、正確な検査に向かないことがあります。猫がトイレを我慢する場合は無理をせず、院内での採尿方法をご相談ください。
保存と持参
採取後はできるだけ早く持参してください。すぐに来院できない場合の保管方法と許容時間は検査内容で異なるため、当院へ確認します。冷蔵を指示された場合は、密閉し、食品と分けて保管してください。凍らせないでください。
容器に書くこと
飼い主さまのお名前、動物名、採尿日時、採り方、冷蔵の有無、現在のお薬をメモしてください。
参考資料
大切なお願い:このページは一般的な目安です。年齢、体重、犬種・猫種、持病、使用する薬剤によって適切な方法は変わります。当院から個別の指示がある場合は、その指示を優先してください。迷ったときは自己判断で続けず、不二動物病院(0178-44-4321)へご相談ください。