
ノミやマダニは、かゆみだけでなく、貧血や皮膚炎、さまざまな感染症の原因になります。八戸周辺では、ノミ・マダニ予防を3月から11月まで継続することを当院の基本的な目安としています。室内の暖かい環境、旅行先、生活状況によっては期間外の対策が必要になることもあります。
重要:犬用のノミ・マダニ薬の中には、猫に重い中毒を起こす成分を含むものがあります。犬用と猫用を取り違えず、市販薬を含め自己判断で併用しないでください。
八戸での予防時期:3月から11月まで
当院の基本的な予防期間は3月〜11月です。虫が増え始める前の3月から開始し、活動が落ち着く11月まで、途中で切らさず毎月続けましょう。旅行、暖かい室内環境、生活状況によっては期間の延長や通年予防をご提案することがあります。
特にリスクが高い場面
- 草むら、河川敷、山林、キャンプ場を歩く
- 他の犬や猫と接触する、ペットホテルやトリミングを利用する
- 野外に出る猫、保護したばかりの犬・猫
- 多頭飼育で1頭にノミが見つかった
散歩後に確認する場所
顔まわり、特に眼瞼(まぶた)の縁と耳介(耳の内側・外側)、首、わき、内股、指の間、しっぽの付け根を、毛を分けながら確認します。黒い粒、動く虫、皮膚に食い込む丸いもの、赤みやかさぶたがないか見ましょう。
マダニを見つけたら
無理につぶしたり、ひねって引き抜いたりすると、口の一部が皮膚に残ることがあります。素手で触らず、可能であればそのまま来院してください。発熱、元気消失、食欲不振、嘔吐、ふらつきなどがある場合は早めの受診が必要です。
SFTSでは国内でも死亡例が報告されています
マダニは、人に重い感染症であるSFTS(重症熱性血小板減少症候群)を媒介することがあります。国内でも死亡例が報告されており、厚生労働省のQ&Aでは、日本で報告された患者の致命率は27%とされています。
SFTSでは、発熱、強いだるさ、食欲低下、嘔吐、下痢、腹痛などがみられ、重症化すると死亡することがあります。マダニに咬まれた後に体調不良が現れた場合は、マダニに咬まれた可能性を伝えて医療機関を受診してください。
すべてのマダニがSFTSウイルスを保有しているわけではありませんが、ペットへの付着と家庭への持ち込みを防ぐことは、人の健康を守るためにも重要です。
予防薬は動物病院で処方を受けてください
ホームセンターやペットショップなどで販売されていても、「医薬品・動物用医薬品として承認されていない」首輪、スプレー、忌避用品などは、効果が限定的で、十分なノミ・マダニ予防の代わりにはなりません。
購入場所だけで判断せず、必ず動物病院で診察と体重確認を受け、犬・猫それぞれに適した予防薬を処方してもらいましょう。犬用薬の一部は猫に重い中毒を起こすため、自己判断での流用や併用はしないでください。
当院では、体重、年齢、犬猫の別、皮膚の状態、持病、妊娠の可能性、同居動物が舐める可能性などを確認し、スポット剤や飲み薬から適したものをご提案します。
当院で扱っている主なノミ・マダニ予防薬
体重、年齢、持病、投薬のしやすさ、ほかに予防したい寄生虫を確認して選びます。写真は製品の一例で、実際の処方サイズは体重によって異なります。

犬:ネクスガード
月1回のソフトチュアブルタイプ。犬のノミ・マダニをまとめて駆除します。体重に合った規格を処方します。

猫:ネクスガード キャット コンボ
月1回、皮膚に滴下するスポットタイプ。ノミ・マダニに加え、フィラリアやお腹の虫などもまとめて対策できます。

猫:ブラベクト プラス
皮膚に滴下するスポットタイプ。1回の投与でノミ・マダニに対する効果が約3か月持続し、フィラリア予防とお腹の虫の駆除も同時に行えます。
処方について:掲載薬は当院で扱う選択肢の一例です。犬用と猫用を取り違えず、必ず診察と体重確認を受けてください。投薬後に嘔吐、下痢、元気消失、ふらつきなどがみられた場合は当院へご連絡ください。
参考資料
- Companion Animal Parasite Council:Fleas
- Companion Animal Parasite Council:Ticks
- 厚生労働省:重症熱性血小板減少症候群(SFTS)に関するQ&A
大切なお願い:このページは一般的な目安です。年齢、体重、犬種・猫種、持病、使用する薬剤によって適切な方法は変わります。当院から個別の指示がある場合は、その指示を優先してください。迷ったときは自己判断で続けず、不二動物病院(0178-44-4321)へご相談ください。